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LGBTとは?意味や基礎知識、日本・海外の現状から読み解く問題点

LGBTとは?意味や日本・海外から読み解く問題点

みなさんは「LGBT」という言葉をご存知ですか?

最近では、多くの人が見るテレビやネットでもLGBTに関する内容が取り上げられることが多く、
議会でもLGBTは生産性がないと自民党の方が発言され、問題になったことなど

「LGBT」の言葉を耳にする機会が増えてきているのではないかと思います。

 

しかし、言葉だけを聞いたことがあっても、その内容について正確に答えられる、理解している人は少ないかもしれませんし、
LGBTはまだまだ世の中で認められていない、区別されてしまう現状があるのも確かです。

今回Rainbowayでは、LGBTって何?と言う人が少しでも少なくなりますよう、「LBGT」についての意味や世の中の「LGBTの現状」についてお話ししていきます!

 

lgbtとは?意味を解説。

レインボーフラッグ

 

そもそもLGBTは
LGBTは一つづつの単語に意味が存在します。

 

LGBTの「L」の意味

「L」はレズビアン(lesbian)の意味を持ちます。

レズビアンは自分は女性だと自認している女性が、女性を好きになる女性同性愛者のことです。

LGBTの「G」の意味

「G」はゲイ(Gay)の意味を持ちます。

ゲイは自分は男性だと自認している男性が男性を好きになる男性同性愛者のことです。

LGBTの「B」の意味

「B」はバイセクシュアル(bisexual)の意味を持ちます。

バイセクシュアルは、恋愛対象が男性と女性である両性愛者のことを言います。

LGBTの「T」の意味

「T」はトランスジェンダーの意味を持ちます。

トランスジェンダーは、自分の身体的な性別と自認している性別が異なることを表し、性別越境者とも呼ばれます。

LGBTの割合とは?

レインボーの道

 

日本ではどのぐらいの人がLGBTの方なのだろうと考えたことはありませんか?

今回は2018年に電通ダイバーシティ・ラボが行った調査をご紹介していきます。

2018年10月に全国20~59歳の個人60,000名を対象に、LGBTを含む性的少数者=セクシュアル・マイノリティ(以下「LGBT」層)に関する広範な調査を行いました。その結果、LGBT層に該当する人は8.9%、「LGBT」という言葉の浸透率は68.5%となりました。

出典:電通ダイバーシティ・ラボが「LGBT調査2018」を実施

1年前の調査になりますが、LGBTの割合は8.9%で、約11人に一人と言う割合です。

学生時代1クラスが30人だったとすればその中の3人はLGBTの友人、もしくは顔見知りであった可能性があると言うことになります。

この調査では、年齢が限られていますし、日本全国民ではないので、「確実」と言うものではきっとありませんが、
割合を把握する上では、一つの指標とできるものだと思います。

また、LGBTと言う言葉の浸透率で言えば、約7割の方がLGBTの言葉を知っていると答えています。

少しづつでも日本の多くの方に、まずは、「知ってみる」と言う思いが生まれて、
いつかLGBTを知らない人はいない、当然のこととして理解される日がくれば嬉しい限りです。

日本でのLGBTの悩み・問題点

レインボーフラッグ

 

多様性が認められる世の中になりつつある。

それは確かに本当のことなのかもしれません。

ですが、それは全てのことにおいてなのか、と言われれば答えは「そうではない」と感じますし、LGBTの方がもっと過ごしやすい環境や取り組みはまだ残されているはずです。

ここからは、現在日本が抱えるLGBTについての問題や悩みについてお話ししていきます。

LGBTの教育問題

まずは、教育で感じられる問題について取り上げていきます。

 

LGBTは学校教育で学べない

学校の教育で義務としてLGBTに関する内容が取り扱われていない現状があります。

今、現代の私たちの中でも知らない人がいる、普通じゃないと考えている方がいるのは、しっかり教育として学んだことがないから。
知る場所がなかったから。であるとも言えます。

学生時代のうち、若いうちにLGBTについての知識を知っていれば、間違った偏見の知識が世の中に溢れていても
自分で判断する知識は持てたはずなのではないのか?と私自身は考えています。

知らなかったとはいえ、他人を悪く言うことは認められないのは当然ですが…。

 

LGBT対象者へのいじめ・不登校

実際にLGBTの方がいじめにあってしまう、学校での生きづらさを感じている悲しい事実があるのが現実です。

大人になるにつれ、「これは言わないほうがいいな」と考えられる道徳心や、
他者への理解の幅が広がっていくものですが、10代などの若い年代の方々は大人よりも他者を受け入れるのが難しい年でもあるでしょう。

また、LGBTの学校生活に関する実態調査(2013)結果報告書からすると、
LGBTを他人に話さない理由として、
話す理由がないと言う意見も多いですが、理解されるか不安、いじめや差別を受けそうだからなどと言う理由も次いで多くなっています。

友人に自分を知ってもらいたい、でも理解されないから、いじめられるかもしれないから言えない。
そんな矛盾を抱えたまま生きていく辛さを抱えている人がいる。と言う事実も知っておかなければならない、改善していく問題であると理解していくことが大事なのではないでしょうか?

 

LGBTの仕事・就職問題

就職は新しい環境への第一歩ですよね。

今まで過ごしてきた環境では、自分のことを認めてもらえていても、その仕事場の雰囲気や同じ仕事メンバーの詳しい人物像は入社前には掴みにくいものです。

たとえ面接の際に私はLGBTです。と公表して入っていても
いざ入社してみれば、LGBTに冷たい環境だったなんてこともあり得ますし、

隠して入社した場合は、上司や同僚との付き合いで飲み会などに行った時に異性との恋愛話ばかりされて
気まづい思いをしてしまうかもしれません。

企業自体のLGBTへの考え方や会社の方針について、施策をしていくのが
私たちLGBTがもっと活躍する、自分らしく働くことへの最前の近道なのではなのでは?と考えます。

 

LGBTへの自社サービス提供企業

全ての企業とはいきませんが、現状でもみなさんがよく知る大手企業で、
LGBTに関する取り組みが積極的に行われているところがあります!

  1. JT
  2. ANA
  3. JAL
  4. SHISEIDO
  5. リクルートグループ
  6. サントリー
  7. ソフトバンク
  8. パナソニック
  9. 野村証券株式会社

こちらに記載した企業は一例ですが、LGBTの方への理解を持ち、性的マイノリティの方々が生きやすい世の中になるように尽力してくれています。

いつかはこのように取り上げる必要がなくなり、全ての企業において
何かしらの行動を起こしてくれることを祈っています。

 

LGBTの同性結婚問題

LGBTの方は結婚式をあげることができても、法律上では2人が配偶者になる(同性婚)ことはできません。

もちろん法律などなくても、二人の愛が本物なら結婚なんて必要ないものかもしれませんが、本当に愛している相手だからこそ、法律上の配偶者となることを願う人も多いのではないのでしょうか?

2015年には東京都の渋谷区で「パートナーシップ証明」が導入され、他の地区でも導入が始まってもいますが、
法的な意味を持たないため、「結婚をして配偶者になる」という意味では根本的な解決が進んでいない現状です。

 

LGBTの住居問題

パートナーと同棲することは可能ですが、住む場所によっては断られてしまうこともあります。

なら、一緒に住んでもいいところを見つければいいじゃん!
と簡単に考える方もいるかもしれませんが、二人の希望にあった場所、予算、物件が必ずしも同性同士が許可された物件とは限りません。

この問題は同性婚が認められ、二人が法律上の配偶者となることが必要な場合が多いですが、最近ではSUUMOが「SUUMO for LGBT」と言うLGBTの方向けの住まい探しをお手伝いしてくれています!

このようにLGBTフレンドリーな物件がこれから多く増えてくといいですよね!

 

LGBTの保険・ローン問題

こちらも同性婚ができない問題に結びつく悩みの一つですが、
法律上の配偶者として認められていないために、自分に何かあった時にパートナーに保険金を渡すことができないことが多いです。

相手のことを思って、自分に何かあったら愛するパートナーに何か残したいと思っても、
「性別が同じだから」と言うたったそれだけの理由で相手への思いが打ち切られてしまうこともあるのです。

ですが、日本生命第一生命メットライフ生命楽天生命などの大手の保険会社さんでは、
パートナーシップを結んでいる二人なら保険を二人で組むことも可能ですので、
もし保険の検討をしている方は、参考にしてみてくださいね。

 

海外のLGBT事情

海外のLGBTパレード

 

ここからは日本人、日本だけではなく、世界でのLGBTの事情についても見ていきます。
あなたが考える海外のLGBTへの支援の実態は少し違ったものになるかもしれません。

 

LGBTへの支援に積極的な国の事情

ブラジルのサンパウロでは2009年のゲイプライドパレードの参加者が約320万人を突破し、
2010年にアイスランドでは同性婚を認める法案が成立しています。

また、アメリカ、オランダ、イギリス、ベルギーなど24ヶ国で同性婚が合法化しています。
今後2019年には台湾も同性婚を認める方針があることから、アジアでのLGBTへの取り組みが進んでいくことも期待できるのではないでしょうか?

そして、特にヨーロッパではLGBTを寛容に受け付けており、もっともLGBTに対しての理解を深めようと施策を試みている現状があります。

このように、海外に目を向けると日本よりもLBGTい対して寛容的であったり、政策がより進んでいる場合があるのも事実ですが、
反対に支援することへの反発を露わにしている国があるのも事実です。

 

LGBTへの支援に消極的な国の事情

イスラム圏の国、マレーシアなどにおいては、宗教の問題からLGBTに対しての理解が及んでいないのが現状です。
また、ロシアにおいては、同性愛宣言禁止法と言う法ができ同性愛についての知識を得ることを禁止され、
アフリカの地域においては54ヶ国中38ヶ国が同性同士の恋愛を禁じている実態があります。

このような実態を知り、一人一人の意見が尊重され、自分らしく生きていくことの何が悪いのだろう。
そう改めて考えさせられる問題だと私は思います。

 

セクシュアリティはLGBTの言葉だけでは表せない

レインボーの壁

 

さて、ここまでLGBTの用語やLGBTに関する内容についてお話ししましたが、
自分のセクシュアリティ(人の性のあり方)を決めるためにはこの四つのLGBTと言う言葉で完全に表すことはできません。

 

セクシュアリティの定義とは?

セクシュアリティを決める要素としては、

  1. 身体の性別(身体的性)
  2. 心の性別(性自認)
  3. 好きになる対象(性的指向)
  4. どのように自分を見せるか(性表現)

基本的にこの4つの要素から自分自身のセクシュアリティを理解することができます。

 

1.身体的性

身体的に見た性別のことを言います。
私たちが普段相手のセクシュアルを決定する時に1番参考にする外見的な特徴とも言えます。

ですが、男性女性だけでなく両方の性に特徴つけられる身体の特徴を持って生まれてくる人もいるため、
一概に見た目だけで相手のセクシュアルを決定つけることができるとは言えません。

2.性自認

身体の特徴は対象に入れずに、自分が自分の性別をどのように捉えているかと言うことです。

私は女、私は男、私はどちらの性別にも入らない。
など自分の性への認識のことを指します。

3.性的指向

恋愛の対象がどんな人かを指します。

性的指向とも呼ばれ、これは相手に性的欲求を持つ場合と持たない場合もあります。

4.性表現

自分が社会で生きていく上で、周りの人に自分のセクシュアルをどのように見せていくか
と言うことです。
男性としてなのか、女性としてなのか、どれでもない無性なのか、相手にどのように思ってもらいたいかを表します。

このようにセクシュアリティは様々な考え方が組み合わさって、認識されるものです。

また、4つの決め方をお話ししましたが、他者に対して恋愛感情を抱かず、性的指向がない「アセクシャル(Aセクシャル)」の方がいたり、
元から、心の性などの考えを持っていない方もいます。

このことから、簡単にLGBTと言う4つの種類だけで他人を分類することはできないですし、自分がどのセクシュアルにいなければならない、あなたはこう言うセクシュアルだよね。

と一概に決めつけてしまうのは、あまりに軽率な考えなのかもしれません。

 

lgbttqqiaap

LGBTに続く言葉として、プラスでtqqiappが追加されることがあります。

こちらについても簡単にお話ししていきます。

  • t:トランスセクシュアル

トランスジェンダーと同じ意味で身体的性と心の性が異なることを意味します。
二つの違いはトランスジェンダーは手術により身体的特徴を変えることを望まない一方、
トランスセクシュアルは性別の適合手術を望みます。

  • Q:クィア

当事者自身がセクシュアルマイノリティ連帯を包括する概念を意味します。

  • Q:クエスチョニング

自分自身の性的指向、性自認を決めることをしない、または定まっていないことを意味します。

  • I:インターセックス

体の成長、機能が男性、女性にみられる一般的な状態と一致しないことを意味します。

  • A:アセクシュアル

他人に恋愛感情を抱かない無性愛者を意味します。

  • A:アライ

LGBTを支援、理解する異性愛者を意味します。

  • P:パンセクシュアル

男、女など性別、セクシュアルに関係なく人を愛する全性愛者を意味します。

このように多くのセクシュアルや考え方が存在しています。
ここで言える注意点は、名前が別れているからといって、それぞれのセクシュアル、考え方だけでひとまとまりにしないこと。

LGBTが集団になって異性愛者への理解を強要しない、考え方を押し付けないのと同様に、
セクシュアリティが違っても相手を一人の人として考えること、接すること。

このことは忘れてはいけないことです。

 

LGBTの差別を無くしたSOGI

レインボーの傘

 

LGBTとはなんですか?lgbttqqiappとはなんですか?
と言う疑問よりもSOGIって何?と言う疑問の方がきっと多いと思います。

SOGIは性的指向と性自認を掛け合わせた言葉です。

LGBTと言うと限られた人、いわゆるノンケ(ストレート)の人には当てはならないセクシュアリティですが、
SOGIは自分の好きになる性と自分がどの性なのかと言う二つの意味で構成されているために、より広義な意味になります。

その人を誰として捉えていくのかでは、何として捉えていくのか。
人としてその人個人をもっと尊重するため、差別的な視点をなくすために作られた用語とも解釈できます。

 

LGBTをもっと当たり前に。

レインボーの手をした人

 

LGBTである、と言うことは決して悪いことではありませんし、変に感じることはありません。

例えば、日本人のオリンピアンでLGBTを公表している人はおらず、スポーツ選手と言う枠ではLGBTの人を見かける機会は少ないですが、芸能人の方は、LGBTを公表している方がいたり、最近ではブログやユーチューブなどでも同性カップル同士の生活を投稿している方がたくさんいます。

よくその方々へのコメントを覗くのですが、コメントには「癒されました!」などと言う暖かい言葉で溢れていますし、
何より私もその毎日癒されている一人です。

このように、まだ日本のLGBT支援が確立しているとは言い難い現状かもしれませんが、制度ではなく、LGBTの方への視線はあたたかいものになってきているのではないでしょうか?

どんな人であっても相手を思いやる気持ちを忘れずに。
まずは、たった1人の自分自身がその気持ちを率先して持って行動することが大事なことだと思います。

その人はその人だけの存在なのですから。

最後までお読みいただきありがとうございました!